卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)

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卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)

卵巣に発生する腫瘍には、良性のもの、悪性のもの、中に液のたまっているものや
コブ状の塊のものなどがあります。
卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)とは、卵巣のなかに液体状のものがたまってはれて
いる状態の腫瘍で、良性のものが多く、卵巣腫瘍の約85%がこのタイプです。
一方、充実性腫瘍はかたいコブ状のかたまりで、良性のものと悪性の卵巣がんがあ
り、充実性腫瘍の80%が悪性といわれています。

卵巣嚢腫は、腫瘍にたまる液体の種類によって3つのタイプに分けられます。
☆漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)
漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)は、卵巣嚢腫のなかでもっとも頻度が高く
黄褐色の水のような液体が袋の中にたまります。10代から30代の若い女性に多く
見られます。

☆偽ムチン嚢腫(ぎムチンのうしゅ)
偽ムチン嚢腫(ぎムチンのうしゅ)は漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)の次
に多く、腫瘍の中に粘液状の液体がたまります。人間のからだの中にできる腫瘍の
中でももっとも大きくなるもので、時には人の頭ほどの大きさになることもありま
す。更年期の女性にできることが多いようです。

☆皮様嚢腫(ひようのうしゅ)
皮様嚢腫(ひようのうしゅ)は、嚢胞内部にドロドロした脂肪や髪の毛、歯、筋肉
などが含まれています。卵巣腫瘍全体の約10%に見られ、ほとんどが良性腫瘍です。


卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の症状

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)は、腫瘍が小さいうちはまったく自覚症状がありま
せん。症状があらわれるのは、腫瘍がにぎりこぶしほどに大きくなってからです。
嚢腫がほかの臓器を圧迫するため、腹部の膨満感や腰痛などが起こります。また、
嚢腫が膀胱や尿管、腸などを圧迫することで、頻尿になったり便秘になったりしま
す。おなかがぽっこりふくらんだり、腹部にしこりを感じることもあります。不正
出血や水っぽいおりものがある、という症状がでるひともいるようです。

茎捻転(けいねんてん)といって、嚢腫がおなかの中でねじれてしまうことがあり
ます。茎捻転(けいねんてん)になると、激しい腹痛、吐き気、出血を伴い、時に
は意識をなくしてしまう場合もあります。茎捻転(けいねんてん)になった場合は、
すぐに手術を受ける必要があります。


卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の治療

卵巣嚢腫が小さく、良性の場合は、定期的に検査をして経過を見ます。腫瘍が7cm
くらいになると、手術をするのが一般的です。
卵巣嚢腫の手術は、嚢腫が小さく良性の場合は、病巣部分だけを摘出する「のう腫
核出術」、腫瘍が大きいときや周囲の臓器との癒着が激しい場合は、卵巣を摘出す
る「卵巣摘出術」、悪性の可能性がある場合には、卵巣だけでなく卵管や子宮を含
めて摘出する「附属器摘出術」が行われます。
ちなみに、卵巣は左右に2つあるので、片方を摘出しても、残った卵巣が正常であ
れば問題はありません。

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